ー本記事は2018年10月8日に公開済みですー
今シーズン初のおでんを作りました。
おでんは具材を揃えるのが結構大変ですが、私がおでんを作ろうかと腰をあげる目安は、大根が安く売られるようになってくるという点です、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
作りましたよ。
そして子供達から「コンビニのおでんみたい!おいしい〜!」という
喜んでいいのかどうかちょっと戸惑うコメントをいただきました…。
この、ズボラのくせに”〇〇の素”を使う事を異様に嫌がる私が作る、
「素なしズボラおでん」が、
進化し続けるコンビニおでんに匹敵するというのであれば、喜んでいいのかもしれませんね♪ややこしいな…。
おでんは「おでんの素」で作ると思い込んでいる方、
おでん作るのって出汁とか下茹でとかなんかめんどくさいなぁ〜と感じている方、
ぜひこの「素なしズボラおでん」を作ってみて下さい。
簡単なんですよ、おでんって。
おでんの出汁は昆布と手羽先だけ
まずは味の決め手、「出汁」からみていきましょう。
昆布とカツオが定番ですよね。売られているおでんやおでんの素もそれがベースになっています。
私ももちろんこの黄金コンビは大好きです。
でも、何かと工程が多くなるおでん、省ける手間は省きましょう。
出汁にどうしてもカツオが必要という方も、一度騙されたと思ってこのおでん用のコンビを試してみて欲しいです。
昆布も手羽先もそのまま入れるだけ
水を張った土鍋に多めの昆布と軽く洗った手羽元を入れるだけです。
そしてじっくり弱火で煮ていくと、これが美味しい出汁になるんです。
しかし、麺類でもないのに鶏の味が出過ぎると邪魔になりそうですよね。
大丈夫です。癖の強い具材がたくさん入るおでん、鶏手羽元を人数分入れるくらいでいい存在感におさまっています。
もちろん手羽先でもいいですね。食べにくさはあるかもしれませんが、旨味とコラーゲンがたっぷりですから。
骨付き鶏肉から出る栄養も汁ごといただきましょう!
練り物からも出汁が出る
カツオ出汁を使わなくても、おでんは練り物がたくさん入りますよね、それが「おでん」です。
練り物は基本的に「すけそうだらのすり身」が主な原料ですから、魚系の旨味を出してくれるのは間違いないですね。
こんなに練り物がフューチャーされる食べ物は稀です。存分に引き立たせてあげましょうよ。
あとは関西では「タコ」を入れたりもしますから、十分です。
具材のアクも出汁になる
おでんの具材は下ごしらえが大切ですが、過剰にアク取りをしたり、下ゆでをし過ぎたりしない方がいいと私は思っています。
アクも旨味のひとつ
くらいに考えて、臭みや変なクセをさっと流すくらいでいいですよ。
多少残ったアクは出汁に溶け出して旨味になるかもしれません。栄養もそこに含まれていることも少なくないです。
いつもよりちょっと楽な下ごしらえをしてみませんか?
では、ズボラな私のちょっと公開するのもはばかられるくらいな食材の下ごしらえ方法を、思い切ってさらけますね。
おでんの具材の下ごしらえは同時進行
みなさんはどのようにして下ごしらえをしていますか?
大根は米のとぎ汁で茹でこぼし、
こんにゃくは塩もみして茹で、
練り物はしっかり湯通しし、
卵は別で茹でて
おきますか?
それはもうたくさんの手順を踏んで、「おでん」イコール「下ごしらえ」みたいになっているところもありますよね。
ある意味それは正しいかもしれません。
確かに、そこまでやることも無駄ではないし、そうすることで澄んだエグ味のないお上品なおでんに仕上がるかもしれません。
でも、私はそんなちまちまやりません。
時短もしたいし、洗い物も最少で終わらせたい、そっちの重要性の方が圧勝だし、それでも十分美味しいんです。
おでん用の土鍋で全部下ゆで!
はい、全部土鍋でやっちゃいます。
土鍋にたっぷり水を入れ火をつけます。米のとぎ汁があればぜひ利用しましょう。米を何粒か入れるだけでもいいです。
そして、その間に大根を輪切り、コンニャクをカットします。大根の皮はそのままですよ。
土鍋の水がまだ沸騰していないでしょうけれど、入れていきます。
はい、ここに卵も入れちゃいましょう!
グツグツ沸騰してきたら大根にうっすら透明感が出るまで煮て、ザルにあげます。
こんにゃくも一緒にあげましょか。
だいたい4〜6分くらいだと思います。
そこからゆで卵が完成する時間(約10分)まで卵を茹でます。
合間合間で練り物や厚揚げなどをカットしてまな板に並べるか、ザルに入れておきます。
ゆで卵を取り出したら下ゆで終わり〜♪
下ゆで後の湯で湯通し
先ほどの茹で汁、たっぷり残っていますよね。
アクが出たお湯なので当然捨てます?
いいえ、使いましょ。
用意しておいた練り物などの油抜きしたいものたちに、流しで優しくかけていきます。
たくさんあるので余分な油は十分流れるはずです。
サッとでいいんです。
アクやら匂いやらが気になるようでしたら、水でサッと流してください。
隠し包丁はやるべし
おでんは味染みも大事ですよね。
大根やコンニャクにしっかりと味が染みるように簡単に隠し包丁を入れておきます。
大根は我が家は半月に切ってしまいます。
コンニャクは最初から切れ目が入っているものを使ったりもします。
鶏手羽元も大きかったりする場合少し切れ目を入れてもいいですね。
おでんの味付けは塩・酒・醤油のみ
おでんの素を入れる場合って調味料がいらないくらいですよね。
それはそれで美味しいですが、やっぱり自分で味を作りたいので簡単に味を足していきましょう。
本当に簡単です♪
⒈ 塩
ここで生きてくるのが「本物の塩」なんです。
「本物の塩」海の塩分を主成分にミネラルなどを多く含んだ塩がベストです。
ただの塩とは違う味の構成になるので、なんでも美味しくなってしまうんです。
土鍋に昆布と鶏手羽元を入れ、まずは大根、コンニャク、卵を入れましょう。
そこへ塩を小さじ1。
これで、旨味を最大に引き出すべく弱火で煮ていきます。
⒉ 酒
ふつふつしてきたら、きのこ類、練り物、厚揚げ、油揚げ、茹でたお芋、などお好みで入れます。
そこへ酒大さじ2と、さらに塩小さじ1。
そのまま10分ほど煮たら火を止めます。
土鍋の余熱でそのまま30分~1時間以上放置します。
⒊ 醤油
余熱で練り物がふっくら仕上がったら、味をみましょう。ココとっても大事です。
ちょっと冷めた状態での味見です。どうですか?
塩気が足りないようでしたら、醤油をひと回し加えてみてください。
風味が足りない場合も醤油を垂らします。
醤油ってすごい調味料ですよね。塩だけではこの風味は出ませんから。
いろんな具材の旨みとシンプルな味付け、その土台となる出汁、この三位一体によってズボラでも美味しいおでんが出来上がります。
まとめ
いかがでしたか?想像以上にズボラでした?引きました?
でも、よく考えてみたら思い込みや刷り込みで何も考えずになんとなくやっていることってたくさんあるんですよね。
ひとつひとつを自分の頭で考えて、自分の都合に合わせて改良し、それで美味しいものが出来上がって、家族やみんなが笑顔になれたらかなりプラスですよね。
「おでん」というあまりに普遍的で身近な料理も、ふと立ち止まって考えてみたら、不思議な食べ物だなぁとか思いませんか?
そこを掘り下げていくとまた面白いことが発掘されるかもしれないですね。
日々そういう疑問を生み出す考え方の癖をつけて生活していれば、よりたくさんの面白味を味わえる人生になると思います。
おでんをネタに人生を語ってみました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。