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バニラ不使用のバニラエッセンスより簡単自家製【バニラエクストラクト】を

ー本記事は2018年6月30日に公開済みですー

【バニラエッセンス】の“エッセンス”って何?

お菓子作りに昔から使われている、バニラの甘い香りがする液体ですね。

しかし、これは一体何で作られているのか、疑問に思う人も多いと思うのです。

最近では、より本格的な【バニラオイル】や【バニラエクストラクト】なるものが登場して、得体の知れない【バニラエッセンス】を使う人も減っているのかも知れないですね。

あなたはどうですか?

私も以前はバニラエッセンスを使っていましたが、2年ほど前から自分で【バニラエクストラクト】を仕込むようになりました、スー(@bacteria_suzu)です。

本日もお越しいただきありがとうございます。

これは、バニラエッセンスやバニラオイルを使ってお菓子作りをしている人に、是非ともオススメしたいものなのです。

簡単で、美味しくて、安心な【バニラエクストラクト】

今回は、バニラにまつわるいろいろを紐解きながら、その作り方とも言えないほど簡単な仕込み方をまとめていきますね。

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みんな大好き魅惑の香り【バニラ】とは

私たちが生まれて初めて対面する『バニラ』というと、アイスクリームのバニラ味ではないでしょうか?

というか、アイスクリームのスタンダード」イコール「バニラという図式が出来上がっていますよね。

子供が口にできる安価なアイスクリームのバニラって、ただ甘くて乳の風味が強いどこにバニラがおるの?と言えるようなものが多くないですか。

だからこそ、子供達を一瞬にして虜にしてしまうんでしょうけど…。

でも、『バニラ』って実は貴重で、奥深い植物なんです。

バニラの特徴

バニラは、ラン科バニラ属蔓性植物です。

バニラの花

出典:wikipedia

主な産地はマダガスカル、メキシコ、グアテマラ、ブラジルなどです。

低温に弱いので、日本国内で苗を育て開花、結実させるのは難しいと言われています。

直径1cmほどの細長いツル状の茎を樹木やその他のものに絡ませて、ところどころ根を付着させ、まるで寄生植物のように成長していきます。

長いもので60mほど伸びるそうです。

バニラの鞘

出典:wikipedia

バニラの花は、1度に20〜30個も付きますが、開花は早朝から夜までと極めて短いです。

しかも、自然受粉できるのは「ハリナシバチ」という種類のハチだけなので、

この蜂がいない地域では、たとえバニラを栽培し、開花させることができたとしても、実の収穫は不可能なんです。

現在は、人間の手による人工授粉の技術が発達したため、大量のバニラを安定して手に入れることが出来るようになりました。

香料の原料となる種子、いわゆる「バニラビーンズ」は、収穫した時点では香りがありません

ここから発酵・乾燥を繰り返し、半年ほどかけてあの独特の甘い香りになっていきます。

バニラは何に使われるか

原産地であるメキシコの先住民たちは、バニラをココアドリンクやタバコの香り付け香水代わりに使っていました。

また、薬効があると信じられていたため、熱病ヒステリー婦人病の薬として用いられていたこともあるそうです。

現在も、リキュールやタバコ、葉巻の香り付けに使われていますね。

香水やオーデコロンなどのフレグランス、ボディーソープやシャンプーの香りとしてもお馴染みです。

そして、あの芳醇で気品溢れる甘い香りは、アイスクリームやお菓子の香りづけがメインと言っても過言ではないくらい、私たちの身近な食品に使われるようになりました。

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そのバニラの“エッセンス”は天然?それとも・・・

人を魅了してしまうものだからこそ、入手困難で貴重な天然ものだけでは満足できず、知能と技術を駆使して、合成のエッセンスを作り出してしまのでしょうか。

人間の欲ってものすごい原動力ですよね。

市場に出回っているバニラ製品の99%が、天然以外の香料を使用しているとさえ言われています。

バニラ特有の風味や香味の元となる化合物は、主に『バニリン』です。

市販されている『合成バニリン』は、製紙パルプ工場から排出される亜硫酸廃棄中に含まれるリグニンを原料とし、価格は天然バニラの20分の1です。

安いと思いました?

でもよく考えてみれば、工場廃液ですよ。

そこからバニラの香り成分が得られることを発見したことはあっぱれですが、このエッセンス食品に使いますよね?

化学的合成だけでなく、合成生物学を応用してつくる『シンバイオ・バニリン』なるものも近年産み出されています。これは、DNA配列を人為的に操作し藻類や酵母菌などの生細胞に組み込むことによって作られます。
参考:NATIONAL GIOGRAPHIC

ほんの数滴しか使わないとはいえ、香りには様々な影響があります。そこのところをよく考えて選びたいものですね。

バニラエッセンスとは

バニラの香り成分をアルコールで抽出したもの。

一般に出回っているものはほとんどが人工香料を使用していて、その原材料表示を見てみると、

どこにもバニラの文字はありません…。

その代わりと言っては何ですが、価格は一番安くどこにでも売っているので一番入手しやすいですね。

人工的に作られた香りが脳に及ぼす影響を考えたら、あまり使いたくないなぁというのが本音です。

バニラオイルとは

バニラの香り成分を油脂で抽出したもの。

こちらも一般的には合成香料を主体として作られているものがほとんどです。

そして、「プロピレングリコール」という、その危険性が指摘されている添加物を主な油分として使用しているそうです。

バニラの文字は…、残念ながらほぼないと言えるでしょう。

バニラエクストラクトとは

こちらは聞いたことがない方もいるかもしれませんね。

バニラの鞘そのものをアルコールにつけて、バニラの成分を抽出した天然香料です。

バニラエッセンス のような小さな容器に入っているというより、リキュールのような中くらいの瓶に入っています。

一見お得に思えますが、実際に使用する量が大さじ1とか2杯単位なので、消費量は多めです。

香りも、アルコールの香りの影響を受けてしまい抽出液ほど濃厚な香りはしませんが、ほのかに甘く苦味を感じる大人の雰囲気がある香りです。

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自宅で簡単に作れるバニラエクストラクト

体への安心・安全を考えるのはもちろんの事ですが、バニラエッセンスなどは数滴ずつしか使わないし、

結局「これいつ買ったっけ?」というオチになりませんか?

それなら、簡単に作れてしかも無添加で美味しい【バニラエクストラクト】を作ってみませんか?

作るというほどでもありません。

  • できればオーガニックのバニラビーンズ
  • ラム酒やウォッカなどのアルコール

これだけ用意すればもうほぼ完成です。

バニラビーンズが 15〜20cmほどあると思うので、細長い形状のビンを用意して、バニラビーンズが浸かるようにお酒を注ぎ入れます。

できれば1日に1回は瓶を振ってください。香りが全体に回って早く熟成します。

3ヶ月から半年もすればすっかりお酒に香りが移っていると思うので、お菓子やカクテルのアクセントなどに使えますよ。

バニラの粒が出てきたりもしますが、気にならなければ半永久的に継ぎ足していけます。

子供にはややお酒の風味がキツイかもしれませんが、量を加減したりしっかり火を通すのであれば問題はないです。

バニラエッセンスの原材料に疑問をお持ちの方や、リキュール系のアクセントを使いたい方はぜひこの【自家製バニラエクストラクト】を試して頂きたいです。

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バニラエクストラクトのまとめ

なければないで困らない、でもあったら手作りお菓子が一気にレベルアップする「バニラ」のアクセント。

ただ、せっかくの手作りお菓子に、添加物たっぷりのバニラエッセンスを入れてしまうのはなんだかとっても残念ですよね。

その細かいところに気を使っていくことが、『体のメンテナンス・心のスパイス』になるのではないかと思います。

そういういい「癖」をつけていければ、だんだん体も変わってくるかもしれませんね。

我が家のバニラエクストラクトもラム酒からジンを継ぎ足して、いま熟成中です。

たまに香りだけを楽しんだりして、自分だけのバニラエクストラクトになっていくのを見守っています。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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