ー本記事は2018年6月17日に公開済みですー
6月半ばから7月にかけては梅の時期ですね。
ここ2年続けている「梅仕事」ですが、ちょっとでも億劫やなとか、梅高いしなとか、弱音を吐き出すと、もうやる気スイッチ入れるのが大変です、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
安心安全、一年かけてじっくり楽しめる梅食品。
毎年梅仕事の種類が増えている我が家、今年も覚悟してたくさんの梅を予約しておきました。
が、どんな計算をしたのか自分でもびっくりしたんですが、合計7kgも予約してました。
しかも、そのことをすっかり忘れていて、早々にスーパーに並んでいた、紀州南高梅を2kgも買い込んでいたのです。
どんだけ?いやほんまに。
仕込み癖があるというのは困りものですね。
さて、9kgの梅、どうするよ?
ということで、
“梅の面白そうな活用方法”
を調べてみました。
私はレシピによっては、ヘタを取って手のひらで転がして汚れを取るくらいしかしませんが。レシピの項目では省いていますので、下処理はまずしておいて下さいね。
梅干し
まずは、定番のものからいってみましょう!
梅干し作りは3年目です。まだまだ初心者ですね。
初めて漬けた梅干しはきっと”ビギナーズラック”だったんでしょう、母親にも美味しいと太鼓判を押されたくらいいい出来でした。
その次の年は、漬ける時点ですでに「これはうまくいかないかも」と自覚できるくらいタイミングミスでした。
梅がまだ完熟していないうちになぜか漬けてしまったんです。ただ焦っただけとも言いますが…。
梅干し作りは、
・塩加減
・干す期間
をきっちり守れば、思ったほど難しくありません。ぜひご家庭で作ってみてください。
詳しいレシピはこちら↓↓↓を参考にどうぞ♪本物の塩で塩分20%がおすすめです。
また、下漬けの際に出る梅酢は、梅干しに戻さずそれだけで保存するのをおすすめします。
梅酢は本当に万能の調味料です。
塩気と酸味があるので、ドレッシングやたれ、つゆにもってこいです。何年も保ちますので、重宝しますよ。
梅干しの効能
すっぱーい梅干しはクエン酸のかたまりです。
夏バテやスポーツ後の疲れた体にも梅干しは効果的です。
疲労物質である乳酸を分解しエネルギーに変え、血流を活発にしてくれます。
また、梅干しを口にすると、唾液がたくさん出ますよね。唾液の中にはデンプンを分解するアミラーゼ、ホルモン、パロチン、を含み、それらは老化防止につながります。
お弁当やおにぎりに梅干しを入れると、殺菌効果があるので、腐敗防止や食中毒の抑制にもなります。
クエン酸についての詳しい記事はこちら↓↓↓からどうぞ♪
梅酒
梅酒や梅シロップは、砂糖をかなり使うのでやや敬遠していました。
でも、夏の暑い日にビールではない、何かシュワシュワしたものが飲みたいなって思う時ありますよね。
そんな時に、炭酸系のカクテルや酎ハイを買って飲むより、作った梅酒をソーダや氷で割って飲む方がずっといいなと気づきました。
去年初めて漬けて飲んでみると、やっぱり美味しいなーと実感したので今年も漬けましたよ。
梅酒は簡単にできますよ。
梅酒のレシピ
- 梅:2kg
- ホワイトリカー・ウォッカ・ラム酒・ブランデーなど:1.8L(混ぜずに)
- 氷砂糖:600g
- 酢:100cc
普通はこの割合で、梅は1kgというレシピがほとんどです。
もちろんその分量でいいと思いますが、贅沢に2kgで仕込んでみました。
甘すぎず、梅の風味がしっかりする梅酒になることでしょう。
- 青梅と氷砂糖を、ガラス瓶に交互に入れていく
- 最後にホワイトリカーを加える
- 隠し味にお酢を100ccほど加える
さっぱりとした美味しい梅酒になりますよ。
【新定番!ラム酒で作るコックリ梅酒】の記事はこちら↓↓↓からどうぞ〜♪
梅酒の効能
こちらもクエン酸の効果が大きいですね。
・疲労回復・血液サラサラ:クエン酸の働きは先ほどの通りですが、梅酒にはそのクエン酸が、レモンの15倍、梅干しの6倍も含まれているといわれています。
・ダイエット効果:梅酒はお酒の中ではカロリーが高い方ですが、クエン酸効果で余分な脂肪を燃焼させる働きがあります。
・便秘解消・下痢防止:ピクリン酸という成分が胃腸の働きを活性化し、便通を良くする効果があります。また梅は胃液や唾液の分泌を良くするので、殺菌力が増強され、下痢の防止に繋がります。
・アロマテラピー効果:べンズアルデヒドという成分によりなんとも言えない爽やかな香りがし、その香りにより大脳からα波が出て心も体もリラックス状態になれます。
梅シロップ
梅シロップは梅酒が飲めない子供達用に作るようになりました。
発酵と梅の酵素の働きによって、ブドウ糖と果糖に分解され、体への負担は軽くなりますが、それでも糖は糖です。
くれぐれも空腹時に一気に摂取したり、濃いものを何杯も続けて飲んだりはしないようにして下さいね。
糖分は気になりますが、市販のジュースやアイスを食べるより体への負担は少ないです。
そして無添加なのが嬉しいですね。炭酸や水で割って氷を入れたら大喜びで飲んでいますよ!
糖質についての見解に興味がありましたらこちらを覗いてみて下さいね♪
↓↓↓
砂糖断ち・小麦断ち・糖質制限・そろそろやめませんか?笑えてますか?
梅シロップのレシピ
- 青梅:1kg
- 氷砂糖:600g〜1kgお好みで
氷砂糖は、ゆっくり融解してくれるので梅の美味しさが引き立ちますが、黒糖や甜菜糖、蜂蜜などでもいいですね。
- 青梅と氷砂糖を交互に瓶に入れていきます。
- 最初と最後は砂糖になるように
- しかっり氷砂糖が溶けたら、梅を取り出します。
- 出来上がり♪
私は火にかけて煮詰めません。
できれば冷蔵庫で保管するか、早めに飲んでしまうかですが、うちはそれもしません。
そうするとどうなるか…。
はい、酸っぱくなりますよ。
先日半年ぶりに、子供に飲ませたら、いつもの笑顔が消え明らかに不審な顔…。
私も飲んでみました。
酸いー!(これは関西弁なのか、すいーって言います)
一応甘みも残っていますが、梅ジュースというよりは梅エキスに近い味になっておりました。
まぁこのへんはお好みで〜。
梅酵素ジュース
いっときブームでしたね、酵素ジュース。私も作っていました。
ぶどうにキウイにいちごにオレンジ。
大量の砂糖を加えて、
毎日手で混ぜ混ぜして、
シュワシュワ発酵させるのが面白くて、
飲むより作る方が楽しかったな〜。
発酵しているからとはいえ、果物と同量以上の砂糖を使うことに抵抗があったので、もう何年も作っていませんでした。
梅ジュースを作るついでに、再び混ぜ混ぜ酵素ジュースを作ってみようかな。
梅酵素ジュースのレシピ
- 完熟梅:500g
- 砂糖:550g
梅は種を挟んで3枚おろしのようにカットしておきます。
種からもエキスが出るので捨てないように!
- 瓶の下と上に砂糖を入れるようにして、梅と砂糖を交互に入れていきます。
- 翌日から清潔な手でよく混ぜます。
- 梅から水分が出てきてシュワシュワと発酵してきます。シュワシュワが落ち着いて、2、3日経つまで混ぜ続けます。
- 完成したら、梅をこして出来上がり♪
- 冷蔵庫で保存しましょう。
梅酵素ジュースの効能
酵素が摂れる!と思って飲まない方が、私はいいと思います。
酵素は、体の中で様々な働きをしてくれるとっても大事なタンパク質です。
しかも体内で生産できる酵素の量は生涯で限られています。
使い方を間違えると、年齢を重ねるうちに大変な酵素不足を引き起こしかねません。
日本には、味噌、醤油、納豆、ぬか漬け、などの優秀な酵素がたくさん含まれている発酵食品が昔から身近にありますよね。
それら本物を意識して、毎日の食事に取り入れるだけで、しっかり酵素は補えるのではないでしょうか。
上手に補って、無駄遣いをしない生活を心がけることが大事ですね。
「梅酵素ジュースをせっせと飲めば、酵素がいっぱい摂れて健康になれる」
なんて思わず、暑い日の疲れた体を
「梅のクエン酸で回復できればな〜」
くらいの感覚で嗜みましょう。
梅のクエン酸効果などは、梅酒などと同じように効き目があると思います。
塩をちょっと入れるとミネラルも補給できて、さらに疲れが取れそうですね。
梅で作るからこそ、酵素ジュースもアリかなと思います。
ちなみに作ってみた酵素ジュースはこちら↓↓↓です。
梅ジャム
甘いものが続きますが、
梅ジャムってあまり興味がなかったのが正直なところ。
梅干しや梅酒や梅シロップを作ってしまうと、いつも梅はもう完売です。
しかも、
「梅ジャムは手間もかかるし、そもそも美味しいのか?」
という疑問もありました。
だけど、今回の計算違いの大量梅、普段手をつけなかった「梅仕事」をやってみるいい機会です。
完熟した梅の香りは、それはそれは本当にいい香り!ずーっと嗅いでいられます。どんな芳香剤より素敵な香り♪
梅ジャムを作ったらこの香りが充満して幸せ気分になれそう!
梅ジャムのレシピ
今回は、相次ぐ砂糖の消費が気になったので、珍しいみりんで作る梅ジャムのレシピをご紹介します。
梅の分量はお鍋の大きさに合わせましょう。重ならずに並べられる分量がいいそうです。
- 鍋に完熟梅とかぶるくらいの水を入れて火にかけます。
- 50度くらい(熱い温泉くらい?)になったら湯を捨てます。これを2回繰り返します。
- 梅が重ならず並べられる鍋に梅とひとつまみの塩を入れ、鍋底に広がるくらいの本みりんを入れ、中火にかけます。
- 木べらで混ぜながら煮詰めます。
- いい具合に水分が飛んだら出来上がり♪
ジャムといっても砂糖ではなくみりんで作るので、サッパリと美味しそうですね。
ヨーグルトやパンに添えるのが合いそうです。
その後作った定番の砂糖で作る梅ジャムレシピ↓↓↓やっぱりダントツに美味しかったです。
梅醤油
あまり一般的には仕込まないかもしれませんが、梅酢と同様にこちらも料理に重宝しそうですね。
しかも超絶カンタンです!青梅が余ったら是非作りたい一品です。
梅醤油のレシピ
- 青梅:500g
- 醤油:500g
- 昆布:5cm四方
- 鰹節:適量
梅は水に2〜3時間浸してアク抜きするといいですね。
これらを全部保存瓶に入れて漬けます。
ジップロックなどで漬ければ醤油の量は半分ほどで済みます。
風味がつけば出来上がりですが、梅を取り出しても、そのまま入れていても大丈夫です。
冷蔵庫で保管しましょう。
だしが効いているので、麺つゆやドレッシングなどに良さそうです。
梅味噌
梅味噌は甘いのと甘くないの、どちらも仕込んだことがあります。
ただその際味噌の分量が足りなかったみたいで、しばらくしたらカビが生えていました。
きちんと分量を量って作らないといけませんね。
味噌と梅の相性はとてもいいので、酸味が効いた味噌は美味しいです。
黒糖を入れた梅味噌もコクがあって美味しいですが、使い道が今ひとつ見つけられず、手をつけないうちにカビが生えちゃったんですね…。
梅味噌のレシピ
こちらも作り方は簡単です。
- 梅(やや熟したもの):1kg
- 味噌(減塩でないもの):1kg
- 黒糖(砂糖ならなんでも):500〜800g
- みりん:50cc
- 酢:100〜200cc
- 保存瓶やジップロックの上と下に味噌がくるように、味噌と梅を交互に入れていきます。足りないようなら味噌を足してもOK
- 残りの材料をその上から加えます。
- 梅から水分が出てきたら一度全体を混ぜます。
- 涼しいところに置き、その後も何度か混ぜます。毎日じゃなくてOK
- 発酵がかなり早く進むので、全体に混ざり合ってペースト状になったら冷蔵庫に入れること。
- 食べてみて、美味しい梅味噌になっていれば出来上がり♪
甘くしたいないときは、梅と味噌だけで作ってくださいね。
梅味噌の活用例
味噌と梅という最強腸ケアコンビ、毎日の食卓にちょっとずつ取り入れて、腸美人を目指しましょう。
爽やかな梅の風味が引き立つ、そのままの活用で、
- 野菜につけてディップに
- 冷奴や油揚げにつけて
- オイルや他の調味料と混ぜてドレッシングに
- おにぎりにつけて、梅味噌焼きおにぎりに
- お湯で溶いて梅味噌汁に
- お肉につけて梅味噌焼きに
その他、何にでも混ぜてみましょう!
最後にこんなスペシャルな梅仕込みはいかが!?
青梅がちょっと余ったらこんな特別な梅ジュースを仕込んでみませんか?
これはある特別な材料があればできるという、ちょっと限定的なものになります。
あるものとは?
「酵母液」
です。
パンを発酵させるやつです。
自家製酵母液などが余っている方はぜひお試しください。
我が家は年中冷蔵庫に常備してある「パラダイス酵母」ちゃんを使いました!
砂糖と梅と酵母液と水、これを混ぜて発酵させるというものです。
通常のジュースより酵素や酵母、菌ちゃんなどがたくさんいただけそうですよね。
材料さえあれば5分でできますよ♪
梅酵母ジュースのレシピ
作りやすい500gのレシピをご紹介しますね。
- 青梅:500g
- 水:青梅が容器でヒタヒタになるくらい
- 黒糖:40〜50g
- 酵母液:大さじ1
以上です。作り方は、
- 保存瓶にアク抜きした青梅を入れ、ひたひたになるまで水を入れます。
- 酵母液と黒糖を1/3ほど加えてよく混ぜます。
- 冷蔵庫で1週間ほど寝かせます。低温発酵ですね。
- その後取り出し残りの黒糖を加えます。分量はお好みで。
- 冷蔵庫で発酵させながら時々味見をして、発泡して酸っぱくなっていたら完成!
梅仕事のまとめ
梅の香りが漂う中で「梅仕事」について書いてみました。
やはり梅の香りはいいですね。
香りを楽しんだら、いよいよ梅仕事のオンパレードです。
梅仕事スケジュールは決まりましたか?
今年は今まで作ったことのない、いろんな梅製品を手作りしてみて下さいね。
作り方は簡単なものが多いですが、素材に気を遣ってみると身体への効能がより感じられるかもしれません。
梅雨入りはあまり嬉しくないけど、「梅の実」に思いを馳せながら、梅雨明けの土用干しに向けて準備しておかないとですね!
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。