ー本記事は2021年7月5日に公開済みですー
今までいろんな精油を使って化粧水や芳香剤・消臭剤、虫除けスプレーなどを作ってきました。
どれもそこそこ効果があったように思います。
たとえダントツの効果がなかったとしても、その香りに癒され脳内がリフレッシュする効果は少なからずあると実感していました。スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
ところが、どうしてもナチュラル素材だけでは太刀打ちできなかったものたちがいるのです…。
それがゴキブリと蟻です。
蟻に関しては、それでもまだ見れるし触れるし、一度経路を絶てばそれ以降の害はほぼありません。
そう、問題は黒いGなんです。ゴキブリなんです。
アパートでは一度も見たことがなかったのですが、中古一軒家の新居に引っ越してすぐの夏にポツポツと出没。
私だけならまだしも、3人の娘たちのビビリようがハンパなくw
夜に見てしまったら、もう完全に隔離させた部屋に布団敷き直したりしないと無理とかね…。
叩き殺すこともできず、朝まで熟睡できない、なんてこともあったり。
去年は仕方なくホウ酸団子系の置き型薬剤を買って置いてみました。
一応その後見なくなった気が・・・。旦那以外はね…。
そんな黒いGたちに今年は完全手作りの忌避剤を施そうと思っています。
Twitterで教えてもらったいつもの師匠がいっぱいのアレね
「ある精油がゴキブリにすこぶる効く」
という情報を実践です!
今回はそのある精油について少し掘ってみて効果効能をまとめつつ、忌避剤の作り方と注意点をアップしますね!
ゴキブリにも効く精油【グローブバッド】とは
黒いG…ゴキブリ、これに殺虫剤をシューっとやればそれなりの効果はあるかもしれません。
最近では泡で封じ込めるタイプの殺虫剤もあるようですね。
去年、どうしても私一人で対処しないといけないことが多いから泡で封じ込みタイプを使いたいと提案したら、即却下でした。旦那にね。
もちろん成分の害が一番の理由ですが、殺さなくてもいいやん、という思想なんです。
わかるけど、わかるけど、でも…。
ついホウ酸団子系を置いちゃいましたね。
その後も一度旦那に目撃はされたみたいですが、私たちはかろうじて遭遇せずに真冬に突入していきました。
そして一年後の今、なんとかこのまま遭遇しないために梅雨時期から対策しようと、あるスパイスを使った作戦に出たのです。
それが、カレーなどの料理に使われている【クローブ】です。
世界4大スパイスといわれているグローブ
インドネシアなどでは、家を建築する際に基礎の部分にクローブを敷き詰める、なんて話も聞いたことがあり、害虫除けに効果が高いそうですね。
これは去年すでに知っていた豆知識なのですが、当時ホウ酸団子系の設置が完了していたし、クローブって正直少し抵抗がある香りだと思い込んでいて、スパイスカレーをあれこれ作る私ですが持ち合わせていなかったのです。
その後、実際クローブを使ったカレーを教わる機会があり食べてみてとても美味しいと感じたので、クローブ大袋でお買い上げ〜♪
G対策にも使い放題♪
クローブ・・・チョウジノキと呼ばれるフトモモ科の植物の、開花前の花蕾を乾燥させたもの。原産地はインドネシアで、熱帯の植物なので日本での栽培は難しいとされています。主な効能は消化促進・鎮痛・防腐・抗菌・殺菌です。日本でも生薬や刀剣類の錆止め油として古くから使用されてきたといわれています。
そんなクローブは、胡椒・シナモン・ナツメグと並んで世界4大スパイスと言われるほど、古代より金銀同様に扱われてきた歴史があるスパイスです。
日本の家庭では常備している人の方が少ないかもしれませんが、一度スパイスカレーを作ることにハマった方は避けられないスパイスの一つですね。
スパイスのクローブで虫除けするなら
クローブまるごとのホールスパイスと、粉にしたパウダースパイスがありますが、アロマの成分は砕いた瞬間から揮発していき香りが変化していくので、できればホールスパイスの方がいいですね。
ホールのものを砕いて使うと強烈な香りが広がります。
私は、
家の軒下、畑のすぐ脇にはこのホールクローブを足で踏んでばら撒く。
寝室には小さな容器に重曹を入れ、そこにクローブパウダーをたくさん加える。
この2パターンを実行してみました。
香りの持続に重曹は結構効果ありです。
ゴキブリ自体はまだ最盛期ではないということもあるのか、今のところ見ていません。赤ちゃんらしきのは1匹いましたが…。
スパイスである乾燥させたクローブそのものでもゴキブリ忌避効果はあるのですが、さらに効果が高い、いや、どうせならもっと強烈に効く【クローブの精油】で対策してみたくなりますよね〜。
クローブ精油の有効成分【オイゲノール】とは
植物から抽出した濃縮エキス、それが精油ですね。
クローブにもあったんですね〜。今回初めて知りました。
【クローブバッド】といわれる精油です。
クローブバッド精油・・・成分の82%を【オイゲノール】という成分で占めています。このオイゲノールには殺菌・殺ウィルス・殺真菌作用があります。ゴキブリのみならず、蚊や蜘蛛、蟻などの虫たちが嫌う香りを放ち、さらにはカビの発生も防ぐ効果があります。
さらにはTwitterで拝見した体験談、
友人宅ではクローブホールをあちこちに配置でもゴキ様登場と悲鳴を上げていたので、精油の方をおすすめしたら出没しなくなったと喜んでました。
Twitter投稿:ॐ santih@ikuyogaさんより
こちらが決定打でしたね。
ゴキゼロが実現しなかったとしても、部屋全体がいい空気になって清々しくはなりそうですよね。
クローブ精油を使ったゴキブリ予防
では早速クローブバッド精油を使ってゴキブリ対策をしていきましょう!
といっても、もうみなさんはご想像されているであろう超簡単なものです。
成分や効能についての理解ができているならあとはチャチャっと作るだけ。
5分もあれば数本出来上がりですね♪
クローブ精油でゴキブリ忌避剤を作ろう
まずは用意するものを見ていきましょう。
- クローブバッド精油
- ブレンドしたい精油
- 精製水
- 無水エタノール
- アルコール&精油OKのスプレーボトル
以上です。
★ ゴキ除け虫除けには、シトロネラやミントの精油をブレンドするといいかもしれませんね。
★ 我が家は精製水ではなく浄水器を通した水を使用しました
★ 後で詳しく述べますが、スプレーボトルは必ずアルコールや精油にも耐えられるものを使用しましょう
作り方は至って簡単!
先程の材料をボトルに入れて混ぜるだけ。
私は50mlのボトルに、無水エタノールを5mlとクローブバッド精油を8滴ほど、あとはシトロネラとペパーミントを2滴ずつ入れ、最後に水を容器ギリギリまで入れました。
香りは、クローブのスモーキーさがミントでやわらいでとても心地よいです。ちょっと爽やかすぎかな…。
もっとクローブ多め、もしくはベチバーを入れるとさらに効果アップかもしれませんね。
そうこの【ベチバー】という精油もなかなか使えるようなのです。
【ベチバー精油】でさらに効果アップを目指そう!
クローブバッドよりもゴキブリ忌避率が高い、なんなら100%回避できる、なんていうちょっと眉唾ものの情報がある精油があります。
それが【ベチバー】といわれるものです。
私も初めて聞きましたが、調べてみるとなんと新聞記事にもなったくらいの効き目らしいのです。
「ゴキブリ100%阻止!」
なんて、新聞で言っちゃっていいのでしょうか…。
ダニ回避にも効果的で、リラックス効果も非常に高いようですね。
香り自体は「土」や「大地」を連想させる重厚なもので、そのオリエンタルな香りが格調高さを演出するため海外の超有名ブランドの香水にも使われています。
- シャネル
- ティファニー
- クリスチャンディオール
など。
また、葉ではなく根から採取するというもので粘性が高く垂らしにくいという特徴があります。
手の温度で瓶を温めて粘液を溶かすと使いやすいそうです。
主成分の【ベチベロール】には、神経を鎮静させる作用と全身を少し刺激する作用があるので、緊張する場面などで少し嗅いでおくと心身が落ち着き安心感を得られるかもしれませんね。
クローブ精油からさらに深みの精油沼に入ってみたい方はぜひ【ベチバー】もご一緒に♪
クローブ精油を使った忌避剤製作と使用における注意事項
精油を使ったゴキブリ忌避剤ですが、ここまで読まれた猫ちゃん同居の方、残念ながら猫ちゃんにはほとんどの精油がNGなのです…。
禁忌その1 猫ちゃんにはほとんどの精油がNG!
猫は精油などの薬物代謝に関する肝臓の酵素の働きが弱く、精油成分をうまく分解できないため中毒を起こす危険性があります。
特に、
- フェノール類・・・シナモンリーフ、クローブバッド、ミルラ、タイムホワイト
- ケトン類・・・ペパーミント、ローズマリー
- テルピネン・・・ティートリー、マジョラム、ゲットウ
- リモネン・・・オレンジスイート、グレープフルーツ、レモン、ベルガモット、ブラックペッパー
- ピネン・・・ジュニパーベリー、フランキンセンス、パイン、サイプレス
など、例に挙げたものは代表的な一部の精油です。クローブバッド入ってますね…。
他の精油にもこれらの成分が微量なりとも含まれていることがほとんどなので、精油全般的に禁忌だと思っておいた方がいいかもしれませんね。
禁忌その2 精油スプレーの保存について
自宅で簡単に作れるアロマ水ですが、簡単に作れるからといってそこら辺の簡単な容器に保存できるか、というとそうではないんです。
精油と【油】は付いてますが、精油は植物から抽出される揮発性液体を指します。
Twitter投稿:ॐ santih@ikuyogaさんによる
皆様が【油】と聞いて想像する植物油や食用油など一般的な油脂と成分が異なります。
また精油はエタノール・ポマード、油脂(ラードorヘット)吸着で抽出する方法もありますが、抽出後は蒸発・分離されています。
Twitterのフォロワーさんॐ santihさんは、精油からスパイスまで幅広くお仕事でも使われているだけあって、とても詳しく教えていただきました。
私もアルコール対応のスプレー容器を使ってはいましたが、精油対応というものについては考えていませんでしたね。
使用される精油や濃度にもよりますが、多少のアルコールや精油なら入れても変質しないであろうといわれている素材は
Twitter投稿:ॐ santih@ikuyogaさんより
① ガラス製(遮光性があれば尚良し)
② PE(ポリエチレン)
③ PP(ポリプロピレン)
④ PMP(ポリメチルペンテン)
⑤ PAN(ポリアクリロニトリル)
⑥ HDPE(高密度ポリエチレン)
⑦ アルミ製
柑橘系精油に含まれるリモネンはプラスチックを溶かす性質があるそうなので、できればガラス製の容器がおすすめです。
Twitterのスレッド一連、とても為になるのでぜひ読んでみてくださいね〜♪
禁忌その3 いきなり肌にシュッシュはNG!
これは手作り化粧水やクリームなどにもいえることですが、いろんな精油をブレンドしてさらにアルコールも少量とはいえ含んでいる場合、いきなり肌にシュッシュはしないでくださいね。
必ずパッチテストをして体質との相性を確認して使用開始しましょう。
ブレンドして完成したアロマ水の香りがあまり心地よく感じない場合は、精神的によくない影響があるかもしれないので、無理して使用しないようにしましょう。
そのようなこともあるので、アロマスプレーはできるだけ少量ずつ製作して早いうちに使い切るようにしたいですね。
まとめ:精油を使ったゴキブリ対策はクローブバッドとベチバーで100%回避かも!?
一説では、部屋の湿度を完璧に調整していればゴキブリが発生することはない、と言われているほどやはりジメジメぬくぬくしてくると現れるもんなんですね。
家の中を清潔に保ち湿度が高くなりすぎないような工夫をしつつ、植物の渾身の一滴の力を借りることは有効でしょうね。
今回知った精油2種【クローブバッド】と【ベチバー】には、それ以外の効能もとても高く、ゴキ対策以外でもぜひ試してみたいと思えるものでした。
みなさんもぜひ楽しんでアロマスプレーを製作して、できればゴキゼロライフを楽しんでくださいね〜。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。